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炭酸ガスパックの日焼け直後への使用

今回のコラムでは、炭酸ガスパックを日焼け直後の肌へ使用した例をご紹介します。

患者は15歳女性で、日焼け止め等を塗布することなく、炎天下の屋外で3時間以上紫外線照射を受けていたため、腕、首、胸元等ほぼ全身にサンバーンを起こしていおり、激しい痛みを訴えていました。そこで、炭酸ガスパックを当該箇所に塗布いたしました。


日焼け写真Web用.jpg

※水分の蒸発を防ぐために、ジェルを塗布した上からラップを巻いています。

サンバーンは軽度のやけどでもあり、なるべく早く冷やすことで軽減されるとも言われています。弊社の炭酸ガスパック剤を使用することで、ジェルの冷却感が得られるのはもちろんですが、炭酸ガスの抗炎症作用および鎮痛作用により、すぐに痛みが軽減されました。(抗炎症作用については、前回コラムでもご紹介しております。)通常であれば、水泡ができるほどのサンバーンであると考えられましたが、その後痛み・赤みも引き、きれいな状態の皮膚に回復しました。

このように炭酸ガスパック剤を日焼け直後の肌に使用していただくことも可能です。



<日焼けに関する基礎情報>
いわゆる「日焼け」は通常、紫外線が過剰照射され、照射された紫外線がメラニンの保護能力を超えたときに起こります。
紫外線はUV-A(長波長紫外線、波長315nm-380nm)、UV-B(中波長紫外線、波長280nm-315nm)、UV-C(短波長紫外線、200nm-280nm)に分けられ、このうちUV-AとUV-Bの一部が地表に届き、日焼けの原因になるのです。
UV-Aは波長が長いため、皮膚のより深い層である真皮層まで届いてタンパク質を変性させます。一方、UV-Aに比べて波長の短いUV-Bは皮膚の深部へは届きませんが、表皮層に作用し、色素細胞が防御反応としてメラニンを生成します。波長の短いUV-Cはオゾン層に吸収され、地表には届きませんが、生体に対する破壊力は最も強力です。
さて、「日焼け」には肌が赤くなるサンバーンと肌の色が黒くなるサンタンの2種類があります。(サンバーンやサンタンが起こらない人もいます。)
サンバーンは波長の短いUV-Bにより引き起こされます。紫外線により皮膚の毛細血管が炎症を起こして充血し、赤くなった状態です。通常、紫外線に当たって2~6時間後に皮膚が赤くなり、6~48時間で赤みや痛みがピークとなります。また、過剰な紫外線を浴び、メラニン色素により防御できる範囲を超えてしまうと、細胞組織が傷を受け、発熱や水泡(水ぶくれ)、痛みが起こります。
一方、サンタンは波長の長いUV-Aにより引き起こされます。紫外線を浴びると、色素細胞(メラノサイト)が刺激されてメラニン色素が合成され、肌が褐色に変化した状態です。紫外線に当たってすぐではなく、2~3日目以降のサンバーンが収まった頃に皮膚が褐色になっていくのは、メラニン色素を含んだ表皮細胞が角質層に到達するまでに時間がかかるためです。UV-Aにより発赤や炎症を生じることはありませんが、皮膚のより深い層である真皮にまで届いてタンパク質を変質させるため、長期的にはしわやたるみの原因になります。


紫外線図Web用.jpg

 紫外線による肌のダメージは、サンバーン、サンタンなど急性的なものだけではありません。長期的に紫外線を浴びていると、真皮層の膠原線維(コラーゲン)や弾性線維(エラスチン)がダメージを受けてハリの低下やシワの原因になりますし、一部のメラノサイトがメラニンを合成しつづけるようになってシミになってしまいます。さらにひどい場合には、腫瘍、皮膚ガンになってしまうこともあります。私たちの体にはUV-Bを浴びてDNAが傷つけられても、それを正しく修復する機能が備わっていますが、DNAの損傷が繰り返されると、正しく修復できなくなったり、誤った遺伝情報(突然変異)が生じたりすることがあり、これが皮膚ガンの原因になると考えられているのです。

■参考: 環境省 紫外線環境保健マニュアル2008


     ※ 本コラムの内容は特定の商品の効果効能・安全性を保証するものではありません。

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